帯結びに関して
和服を着る機会は、突然訪れたりするものです。それに、もし着るときに自分で着付けることができたら素敵ですよね。
帯の結び方一つで、雰囲気はガラリと変わります。自分で着付けができない場合でも、気付けるときに自分好みの帯の結び方をお願いしましょう。
着物の種類によって様々なアレンジがされる帯結びですが、基本的な結び方として文庫結びや太鼓結びがあります。
文庫結びは基本的な結びで、簡単にマスターすることができます。巻き方は右から左に向かって巻く「関東風」と、左から右に向かって巻く「関西風」の2種類があります。
太鼓結びは着物に合わせる最も一般的な結び方です。旅館の女将さんなどがしているのを見たことも多いのではないでしょうか…。
帯結び
他にも、様々な結び方があります。
角出し結び・・・
普段着用の着物によく使われます。文庫結びよりも粋な雰囲気に仕上がります。
一文字結び・・・
シンプルで涼やかな雰囲気の一文字結びは大人っぽい印象に仕上がります。右から巻く関東風と左から巻く関西風があります。
のし結び・・・
小粋な着こなしをしたいときにおすすめの帯結びです。角を出す結び方でシャープなイメージに仕上がります。
片蝶結び・・・
これはリバーシブルの帯をつかったアレンジにオススメです。帯前を少し折り返して裏の色を出し、体型のカバーをしてくれます。タレ先の揺れがとても可愛い結び方です。
蝶結び・・・
これはちょうちょ結びができる人なら出来る簡単なアレンジです。帯の歪みやズレが出ないように丁寧に結べば可愛いリボンのような帯結びに仕上がります。
蝶ちょ結び・・・
靴紐などに使うちょうちょ結びとは違います。兵児帯を使うアレンジ方法で、帯をプリーツ状に折り曲げて作る可愛い帯結びです。
他にも花の名前がついた結び方がたくさんあります。
しだれ桜結び・スイートピー結び・マリーゴールド結び・アネモネ結び・フリージア結び・アイリス結び・なでしこ結びなど。
どれもその花の形に似せた結び方から名前がついています。帯の結び方は様々なアレンジができるため個性発揮できます。
振袖用の帯結び
振袖の場合はより華やかな帯結びをします。
一番基本的な帯結びは「ふくら雀結び」でしょうか。膨らみを持たせた太鼓部分とたれが非常に古典的な雰囲気を出してくれます。太鼓の大きさを変えることで体型に左右されることなく誰にでも似合う結び方です。
他にも、花結び・蝶文庫結び・立て矢結びなどがあります。
基本的に文庫系はふんわりとした可愛いイメージです。太鼓系は、古典的で清楚なイメージの結び方です。立て矢系は、斜めに向かって横切る結びがシャープな印象を与える結び方です。
振袖の柄や自分のイメージ雰囲気に合わせて帯結びをアレンジしましょう。
最近では変わり結びということで、様々なアレンジが行われています。自分で新しい結び方を編み出すのもいいかもしれませんね。